
プレス機において、ダウンタイムや出力の変動は理論上の話ではなく、無駄になった基材や納期遅延として現れる。硬化ランプが追いつかない場合、インクはベタついたままで接着が不良となり、品質を維持するために稼働速度を落とさざるを得なくなる。そこで、実際の生産現場の状況に即した性能を持つ395nm UV LED硬化ランプを開発した。
コアには395nmのLEDアレイを採用している。これは多くの工業用UVインクに含まれる光開始剤の吸収特性に合致し、かつ短波長UV光源に比べてオゾン発生が少ないためである。ピーク照度は、基材を過熱せずに高速架橋に必要な光子フラックスを供給できるよう調整されている。発光素子は熱管理されたハウジング内に収められており、長時間連続運転でもスペクトル出力が安定する。
出力は定義された劣化曲線に基づいて追跡している。本装置は2万時間を超えても目標とするエネルギー密度を維持し、寿命の終わりは初期照度の70%未満に低下した時点と定義されている。
現場での意味は明確だ。硬化に起因する停止が減少し、より高速でのプレス運転が可能となる。また温度変動やインクロットの違いによる硬化ウィンドウの幅が広く保たれる。高圧水銀ランプに比べて消費電力は低減し、電極摩耗やウォームアップがないためメンテナンス間隔が延びる。もし保証期間内に性能が規格外になった場合は、プレスのダウンタイムを最小限に抑えるために即座に交換対応を行う。
取り付けは簡単だが、互換性は全ての装置に共通するわけではない。リフレクターの形状、ランプ長、ドライバーのインターフェースをプレスコントローラーと照合すること。LEDドライバーは安定した電圧と適切な放熱が必要で、指定された周囲温度範囲外での運用は出力低下や寿命短縮を招く。
硬化の確認は、ランプ面ではなく基材面で放射照度計を用いて行うこと。